現代、家。
うす暗い室内の中、パソコンの画面だけが光を放っていた。

画面には、どうやら書きかけらしい文書が写し出されている。

“最近この界隈で起きている失踪事件について”

はパソコンに打ち込んだその文字をじっと見つめていた。

「リボーンさん、ボス、獄寺さん、山本さん、ランボさん、イーピンさん、ハルさん、京子さん、クロームさん、雲雀さん、笹川さん…」

が行方不明になった全員の名前を呟く。

「…守護者、家庭教師…ボスを中心に行方不明か…」

画面を睨み付けながら思考を働かせる。
と、ある結論に行き着く。

「やはり、10代目ファミリーを狙った犯行…いや、頼ってか…?どちらにせよボスを中心に行方不明になったなら、私も危ないか…」

そう呟くとは何やら作業を始めた。

「データベースのセキュリティを強化…それから、あのデータは念のため消しておかなければ…」

キーボードを叩く音が部屋に響く。

そして、夜が明けたころ、部屋にあった人の影は消えていた。

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