並盛中学校屋上。
そこにボンゴレ十代目とその守護者たち、そしてが集まっていた。
「はじめまして。と申します」
それだけ言うと、彼女は一人の人物を見つめ続けていた。
「さん?どうしたの?」
「彼…いえ、彼女も連れて来たんですね」
「うん。学校に来る途中で会ったから…」
「そうですか…」
一瞬目を伏せると、はクロームへと近づく。
そして、悲しげな表情でクロームへ話しかけた。
「久しぶりだね、骸。何で来たの?」
彼女の言葉にクロームを除いたその場にいた全員が驚く。
「む、骸って…そんなわけ…」
「クフフ…やはり君はわかりましたか」
「当たり前でしょう。だって私は…」
「ちょ、ちょっと待って!」
そう言って二人の会話を止めに入ったのは綱吉だった。
「一体何がなんだか…」
「そうですね。全てお話します。彼との関係、両親が殺された理由、そして私について」
どこから話すべきか、どう話していくべきか。
考えながらは口を開く。
「始まりは、私がまだ幼い頃にイタリアで両親とはぐれたことでした」
そう言って、は自らが知る全てを語り始めた。