リボーンが消えた翌日。
何も知らないは、両手に買い物袋を提げていた。
「買いすぎた…。今日の夜、犬たちも呼ぶかな?」
犬、千種、クロームの三人はどんな料理なら喜んでくれるだろうかと考えながら歩く。
そしてある路地の角を曲ろうとした時だった。
「うわぁ!」
「っ!?」
突然角から綱吉が飛び出した。
ぶつかることを避けるため、瞬時に後ろに退き、荷物に引っ張られたは転んだ。
「さん!大丈夫?」
「え、えぇ…。ボスこそ、怪我はありませんか?」
「大丈夫だよ」
心配そうに覗き込む綱吉に苦笑を浮かべながら、は立ち上がる。
「ところで、どうしたんですか?焦っていたようですが…」
「あ…うん。実はリボーンが消えちゃって…」
「…どういうことです?」
そう訊ねられ、綱吉は昨日の出来事をに話した。
「なるほど…。それは確かに心配ですね…」
「うん…」
「私も探してみます。見つけたら連絡しますね」
酷く落ち込んでいる綱吉に笑顔で元気づけようとする。
それに対し、綱吉は僅かに笑みを浮かべてお礼を述べた。
「それじゃ、オレ、家に戻ってみるから!」
そう言って綱吉は彼の家へと走って行った。
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